野にイケンあり〜ジャーナリスト武田一顕が詠む時政

政局や中国について【野の意見】を個人の備忘録として書き連ねる。 よろしくどうぞ。

政界を 去るか 勝負の 駿河猿

細野豪志への批判が止まらない。

朝日新聞は16日付で、

「漂流する細野氏 『民主のホープ』は

メンツ捨て自民へ」との記事を配信。

テレビも挙って特集している。

私からすると、

みんな細野を好きなんだなと

しみじみ思ってしまう。

 

 

2014年と2017年の衆院選

静岡5区で細野は、比例復活も許さないほど

自民党公認の吉川赴を落選へと追いやった。

しかし、その吉川が今月、

名簿上位の議員が辞職したことに伴い

バッジを着けることになってしまった。

自民党では本来、

比例復活もできない落選が2回続いた候補は

次の選挙で公認しないという内規がある。

だから、細野の目算では

吉川は次期衆院選で公認対象にならず、

それが自民党入りするための

一つの弾みになるはずだった。

それが現職議員となると、話は一変する。

次の衆院選で吉川が党公認となることは確実だ。

つまり、細野は無所属での戦いを強いられる。

 

窮鳥懐に入れば猟師も殺さずと

前回のブログで書いたが、

二階はただのお人好し爺さんではない。

これから、政治資金をはじめとする

数々のノルマを細野に課してくるだろう。

それをいちいち細野は

支援者に説明していかなければならない。

なんと骨の折れることか。

ご同情申し上げます。

 

だが…ひとつの真実がある。

政治家は、選挙に受かればいい。

 

部下の役人を罵倒して辞任に追い込まれた

兵庫県明石市泉房穂・前市長が17日、

出直し選挙で当選し、復活した。

件の罵倒について問われたら

これからも謝り続けるだろうが、

心の中では一件落着と考えているに違いない。

選挙に受かれば、禊は終わる。

選挙とはそういうものだ。

 

逆もまたしかり。

衆議院議長自民党副総裁を務めた

大野伴睦はこう言った。

サルは木から落ちてもサルだが、

代議士は選挙に落ちたら、ただの人。

 

細野は次の選挙が剣が峰。

7月に行われる参院選と同じ日に

衆議院解散総選挙が行われるとの声も

聞かれるようになった。

来るべき選挙で、細野の政治家人生が決まる。

ただの人となって政界を去るか、

禊を済ませ、峰を踏破するサルとなるか。

 

サル回しに捕まって、あやつられないことだけを

切に願う。