野にイケンあり〜ジャーナリスト武田一顕が詠む時政

政局や中国について【野の意見】を個人の備忘録として書き連ねる。 よろしくどうぞ。

字が示す 最初の例は(れいわ)ゴーンかな

『令和』の英訳は、beautiful harmony。

外務省が発表した。

 

私は英語については門外漢だが、正しくは

ordered beautiful harmonyではないか。

orderedには、秩序だったという意味がある。

例えば『令嬢』は、ただの美人ではなく

躾のあるお嬢さまというニュアンス。

『令和』も、統制がとれて秩序だった

美しき調和と言う意味ではないだろうか。

ハミ出す者は許さんと言う意味合いも感ずる。

 

 

元号が発表されてから4日目。

ハミ出し者を許さない日本的精神を

象徴するようなことが起きた。

 

ゴーン4度目の逮捕。

 

保釈中の被告をもう一度、同じ流れの事件で

逮捕するというのはかなり驚いた。

いつもは飄々とした語り口の弘中弁護士が

会見で唇を震わせていた。

 

日本の検察はこれまで、数々の事件を

でっち上げてきた。

就中、東京地検特捜部は戦前はおろか戦後も

あとから考えると何が悪なのか理解に苦しむ事件で

数多くの人権を奪ってきた。

例えば、ロッキード事件

罪状が移ろい移ろった挙句、

田中角栄が亡くなったため

20年も経ってやっと判決が確定。

どんなに際どい裁判でも、国より先に死ねば

有罪確定なのだ。

 

ゴーンを逮捕する日本は、

先進国としては異様である。

それは欧米メディアが

こぞって批判していることでも分かる。

一方で中国メディアはあまり報道していない。

そりゃそうだ。

中国では、人権侵害で市民を逮捕するのは

よくあること。

そして、ゴーン逮捕が人権侵害だと

国民に知れたら、中国共産党には不都合だ。

 

先進国とは、

政治が軍部の台頭を抑えるのはもちろん、

警察や検察の逮捕権も制限するのが役割。

大統領経験者をすぐに逮捕しちゃう韓国や

首相を事実上、国から追放しちゃうタイが

先進国になれないのは、この理屈だ。

 

検察が跋扈するような国は、衰退していく。

他の人と違う、ハミ出す人間を

異端視する空気が醸成されるから。

令和の時代がそうならないことを、心から祈る。