野にイケンあり〜ジャーナリスト武田一顕が詠む時政

政局や中国について【野の意見】を個人の備忘録として書き連ねる。 よろしくどうぞ。

一枚に ならずば せめて 石垣に

失言を繰り返した

桜田義孝・前五輪担当大臣が辞任した。


政治家の場合、失言と言うのは

ほとんどがその人の心の声であり、

一部が言い間違いであると、私は思っている。


庇うつもりは毛頭ないが、桜田の場合。

競泳の池江選手が

白血病を公表したことについて

がっかりと発言した。

美人で有望な競泳選手が東京五輪

出場できない可能性があることに対して、

世間にはがっかりと感じる人も

かなりの数いるのが現実だろう。


そして、USBを使ったことがない発言。

桜田は69才。

そういうおじさん、いやおじいちゃんもいる。


極め付け、

復興以上に大事なのが高橋議員と言う当選発言。

政治家にとって最も大切なのは、

選挙に勝つこと。本音が出た。

復興のためにも高橋議員の当選が大事と

言っておけば『正解』だった。


一方で、いしまき市とかレンポウとか

1500円は言い間違いの部類。


塚田・前国交副大臣の忖度発言も、

事実を言ってしまったが故の更迭だった。

TPOをわきまえないで

「本心」を言うと、炎上する。



塚田と桜田の辞任で、

立憲民主党の辻元国対委員長

安倍政権の辞任ドミノが始まったと話していた。

しかし、第一次安倍政権で

辞任ドミノが起きたときは、

野党が民主党中心に堅固な一枚岩だった。

今はバラバラ。

枝野総理を期待している人は

一体どれほどいるのか。

だから、安倍政権は安泰。

要はダメージコントロールで、

夏の参院選でできるだけ議席を減らさないことに

腐心しているだけ。

自民、公明の与党が過半数を失って

政権運営が危機に瀕するなんてことは

絶対にない。

マスコミが安倍政権の危機だと

煽れば煽るほど、

自民党はがっちりと揺るがないものになり

参院選ではそれほど負けないだろう。


このままでは、野党は一枚岩になれないどころか

大小の岩としてゴロゴロと転がり、

ぶつかっては小さな石へと砕け散る。

せめて、積むことで守りを堅める

石垣くらいにならねば、未来はない。