野にイケンあり〜ジャーナリスト武田一顕が詠む時政

政局や中国について【野の意見】を個人の備忘録として書き連ねる。 よろしくどうぞ。

潜水艦 再浮上なるか

『国民でいま、野党の政党名を全部言えるのは、

とても政治に関心がある人』

大島衆議院議長がインタビューで、そう答えたそうだ。

その通りだと私も思う。

今のように野党が乱立している状況では、

100年経っても政権なんて取れっこない。

 

政権を奪取するというのは、

自らが信じる政策を実現するため。

しかし、その政権を取るためには、

多数派を形成しなければならないと言うのが

古今東西の定理である。

多数派を形成することを「数合わせ」と言う。

だから、数合わせを批判する評論家やコメンテーターは、

政治のことが全くわかっていない、

政治の素人である。

 

人間と言うのは、2人いれば考え方が違う。

ましてや、違う政党の議員同士が

完全に政策を一致させることは

100年河清を待つが如きで、ありえない。

 

あす1月28日から通常国会が開会するのを前に、

国民民主党自由党が合流を決めたと言う。

殆どの政治記者や評論家は、

小沢一郎のことが嫌いだ。

その理由は後日記すとして、

嫌いな人たちの中でもかなり多くが認めるのは、

小沢がいないと政治は面白くないと言うことだ。

 

2012年に当時の野田総理衆議院を解散し、

安倍政権を生み出してくれた。

(野田さん、ありがとう!)

その時に小沢が没落して以来、

安倍一強で政治がつまらない、

もしくは緊張感がない。

もし国民民主党自由党が合流し

報道通りに小沢が幹事長になるとしたら、

好き嫌いは別として

与野党間に緊張感が生まれ、

政治が再び面白くなる事は間違いない。

 

少し前までは、

今年の統一地方選挙参議院選挙は

自公が多少は議席を減らすにしても、

圧勝するだろうと言う見通しだった。

しかし、これで少しは面白くなってきた。

 

そして、衆参ダブル選挙を

安倍総理が打てるかどうかと言う判断にも

大きな影響を与えるであろう。

 

小沢のやり口は、

政治的にしばらく死んだふりをして

相手が油断したところで政権をひっくり返すことから、

『潜水艦』と言われている。

その小沢も今年で77歳。

ポンコツ潜水艦になってしまったかどうか、

この参議院選挙で分かるだろう。

 

 

喜寿(きじゅ)も鳴かずば 撃たれまい

 

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