野にイケンあり〜ジャーナリスト武田一顕が詠む時政

政局や中国について【野の意見】を個人の備忘録として書き連ねる。 よろしくどうぞ。

報復に 若鳥さらす タカ総理

ブログなどのSNSで自慢は禁物ということだが…

当ブログで参院選翌日に指摘した通り、

自民党二階幹事長の続投が決まった。

新聞記事などを読むと、

二階続投については紆余曲折があったようだ。

と言うのも、安倍総理は岸田政調会長

幹事長昇格を画策したようだ。

叩き上げの党人派である二階より、

三世議員で温厚な岸田は

隣県の広島選挙区選出でもあり、

安倍にとっては与しやすいのだろう。

 

ただ、選挙に弱いのは岸田の大いなる弱点だ。

自分の選挙ではなくて、自分の派閥の選挙。

岸田派はこの参院選、岸田の地元・広島を含め

現職4人が落選した。

こんな人が選挙を差配する幹事長になったら

俺達みんな落選しちゃうよ…と思う自民党議員は

挙って岸田幹事長就任に反対する。

さしもの安倍も、贔屓の引き倒しは

できなかったということだ。



さて、今回の内閣改造は、台風15号の被害で

千葉県内に大規模停電が発生する中で行われた。

99年10月1日、当時の小渕総理が内閣改造

行おうとしたが、前日に東海村で臨界事故発生。

これを受けて、改造を延期したことがあった。

一方で、今回の千葉の大停電は

何十万世帯が大変な状況にある最中にも関わらず

災害対策よりも改造を優先したとして、

安倍政権への批判が強まっている。

 

そんな中、小泉進次郎が入閣。

これは内閣改造の前々日=9日に決まったとの

ことだが、10日朝の時点でも、

小泉入閣は見送りと報じている社があった。

つまり政権側は、マスコミ各社に

ガセネタをつかませた格好となった。

御用新聞、御用放送局は唯々諾々と

政権に従うかもしれないが、

いやしくも報道の自由を掲げる多少骨のある

メディアなら、報復しなければならないのが

この業界の掟だ。

特ダネをくれるネタ元には服従し、

ガセネタを掴ませるネタ元には復讐を。

手始めは、千葉大停電で対策の出足の遅れた

政権への批判、

次は小泉環境大臣のスネの傷を探すことになる。

数々の女性遍歴を暴露された小泉だが、

カネの問題はないだろう。

ならばどんなスキャンダルが飛び出すのか、

注目である。