野にイケンあり〜ジャーナリスト武田一顕が詠む時政

政局や中国について【野の意見】を個人の備忘録として書き連ねる。 よろしくどうぞ。

参院選を読む②〜京都アニメーション放火事件

京都アニメーション放火事件で

33人の方が犠牲となった。

まことに痛ましいことだ。

 

容疑者は警察に確保されているので、

一番の関心事は、その動機だ。

なぜ容疑者は犯行に及んだのか。

犯行の背景は何なのか。

 

どこの国でも、社会不安の最も大きな要因は

貧富の格差だと私は考えている。

今回の事件の容疑者は裕福なのか否か。

現代社会から取り残された人間なのか、

なんとしてと早く知りたい。

容疑者がしゃべれる状態なら、

取調べの空間では間もなく明らかになるだろう。

凶行に及んだ動機と犯行の背景を、

警察は有権者に対し、

直ちに正確に伝えるべきである。

それは何故か?

格差がもたらした社会不安が背景にあるのか、

それとも一人の愚者が起こした犯行なのか、

私たちが判断するためだ。

 

もしも格差による社会不安の側面が

そこにあるとしたら、類似の犯行が

今後、日本国内のどこでも起こりうる。

今回の参院選で最大の争点となっている

年金問題は「将来の不安・生活の不安」だが、

格差は「社会秩序の不安」、

時として「命の不安」につながる。

誰がこのような社会を作って、

誰が変えてくれるのか。

残り時間わずかだが、見極めないといけない。

 

なお、今年4月26日に

秋篠宮家の長男・悠仁さまの中学校の机の上に

刃物が置かれるという事件があったが、

容疑者の供述の報道は大幅に遅れた。

犯人の逮捕は29日、

悠仁さまを刺すつもりだったという供述の報道は

5月8日。

5月1日の令和改元に気を遣って、

警察が動機発表を遅らせたとの見方が専らだ。

私の調べた限り、その後も

この事件に関する警察の発表は

他の事件に比べて極端に少ない。

選挙への影響を勘案して、

今回も容疑者の供述を発表しない…

などと言うことは、ゆめゆめあってはならない。

それこそ政権政党へのいらぬ忖度だ。

 

京都アニメーション放火の容疑者の

動機と背景を知ることは、

私たちの社会のこれからを決める投票にも

大きく関わってくることである。